中華包丁おすすめ3選|プロ用に学ぶ「薄刃」の選び方を元中華料理人が解説

プロは「薄刃」を選ぶ。中華包丁おすすめ3選
本記事は、PRを含みます。掲載内容は個人の経験と独自の選定に基づいています。

「中華包丁って、プロが使うあの分厚くて重いやつでしょ?」

そう思っていませんか。

検索すると、たいていこう書かれています。厚刃=プロ仕様、薄刃=家庭向け。でも、現場は逆なんですよ。

こんにちは、ちゃーりーです。ホテル中華の厨房で、毎日中華包丁を握っていました。使っていたのは刃渡り225mm・466g(実測)の薄刃です。厚刃は、一度も持ったことがありません。

厚刃は上級者向けの包丁ではなく、骨を断つための専用工具です。 だから、家庭で選ぶ一本の候補には最初から入りません。

この記事では、プロが現場で薄刃を選ぶ考え方をそのまま持ち込んで、家庭で買える3本を選びました。 重さ・刃渡り・素材の見方も、ひとつずつ説明します。

読み終わるころには、スペック表の数字に振り回されず、自分の手に合う一本がはっきり分かります。買い替えの遠回りをしなくて済みます。

中華包丁の「最強」は、値段でもブランドでも決まりません。あなたが毎日どれだけ切るかで決まります。

プロが現場で使うのは、実は「薄刃」です

「中華包丁 プロ用」で検索すると、こう書かれています。

厚刃はプロ用。薄刃は家庭用。

でも、僕がいたホテル中華の厨房に、厚刃はありませんでした。みんな薄刃を使っていたんですよ。

プロが薄刃を使う理由

中華の仕込みは、肉と野菜が9割。骨を断つ作業は、そもそも毎日発生しない。

包丁は、切る食材に合わせて作られています。ここを外すと、道具選びは必ずズレます。

ちゃーりー
ちゃーりー

まずは「中華包丁ってそもそも何なのか」から話させてね。ここが分かると、選び方が一気にラクになるよ

そもそも中華包丁とは|両刃・菜刀・切刀の話

中華包丁は、四角い刃を持つ包丁の総称です。中国語では菜刀(ツァイダオ)と呼ばれます。

日本の厨房では「切刀(せっとう)」と呼ぶ人もいます。呼び名は違っても、指しているものは同じです。

  • 菜刀(ツァイダオ)… 中国語での呼び名
  • 切刀(せっとう)… 日本の中華厨房での呼び名
  • チャイニーズクリーバー … 英語圏での呼び名

どれも同じ、四角い刃の中華包丁を指します。

もうひとつ、押さえておきたいのが刃の付き方です。

中華包丁は基本的に両刃。左右どちらの面からも同じように研ぎます。出刃や柳刃のような片刃ではありません。

だから、左利きの方でもそのまま使えます。三徳包丁と同じ感覚で握れる、と考えて大丈夫です。

かーべ
かーべ

形が四角いだけで、使い方は普通の包丁と同じってこと?

ちゃーりー
ちゃーりー

握り方は同じ。違うのは「重さを使うかどうか」だね。ここが中華包丁の一番おもしろいところなんだ

僕が厨房で握っていた、225mm・466gの中華包丁

現場で使っていた研晴6号の中華包丁。刃渡り225mm・重量466gの実測値を示す一本

僕が現場で使っていた一本を紹介します。かっぱ橋のかまた刃研社で買った、研晴(Togiharu)の6号です。

項目実測値
刃渡り225mm
刃幅105mm
全長330mm
重量466g
※すべて僕の手元での実測値です。材質はメーカー表記がないため、記載しません。

466gを毎日握っていましたが、当時は重さの限界なんて気にしていませんでした。 大量の仕込みを回すには、重さが必要だったからです。

刃を落とすだけで、白ネギがスッと割れる。腕で押し込む力は要りません。

そして、この寸法は特別なものではありませんでした。プロの現場で最も多いのが、刃渡り220〜225mm前後・刃幅90〜110mm程度の薄刃と言われています。研晴6号は、ど真ん中に収まる一本です。

料理長
料理長

厨房じゃ、みんな自分の包丁を持ち込んでたよ。でも形はだいたい同じ。薄刃の6号あたりに落ち着くんだ

つまり、プロ用=厚刃ではありません。 プロ用とは、毎日大量に肉と野菜を切るための薄刃のことなんですよ。

厚刃は「上級者向け」ではなく、骨を断つ専用工具です

薄刃・中厚刃・厚刃の中華包丁の刃厚と用途を比較した図解

では、厚刃は何なのか。

厚刃は、骨を断つための専用工具です。 骨刀、あるいはボーンチョッパーと呼ばれます。上級者向けの上位モデルではありません。

メーカーの説明書より

  • かまた刃研社(研晴):
    包丁は食材の硬さに合わせて刃の厚みや研磨の角度を変えてある。柔らかい食材用の包丁で硬い骨や冷凍食品を切ると、いたみが早く、最悪の場合は刃が欠ける。
  • マック株式会社(MAC):
    刃をこねたり、無理に固いものや叩き切る使い方はしないでください。冷凍食品は絶対に切らないで下さい。

読み替えると、こうなります。

包丁は「上手い人用」「初心者用」で分かれていません。「何を切るか」で分かれています。

だから、硬い骨や冷凍品は、専用の包丁に任せる。それがメーカーの想定した使い方なんですよ。

薄刃で骨を叩くのはNG。刃が欠けます。逆に、厚刃で野菜を千切りしようとしても、刃が入っていきません。どちらも「使い方が下手」なのではなく、道具の選択が違うだけです。

僕自身、厚刃は一本も持っていませんでした。厚刃を使う仕込みを、担当しなかったからです。先輩は持っていたと思います。

家庭の台所で、豚の骨を丸ごと断つ日は何日あるでしょうか。

ちゃーりー
ちゃーりー

だから、家庭用の一本を選ぶとき、厚刃は選択肢に入らないんだ。ここから先は、薄刃の中でどう選ぶかの話をしていくね

後悔しない!中華包丁を選ぶ3つの基準

「中華包丁はどれも同じ」と思っていませんか。実はプロの現場では、用途に応じて明確な使い分けがあります。

そして、その使い分けはスペック表の数字だけを見ても分かりません。ここが、中華包丁選びで一番つまずくところなんですよ。

ちゃーりー
ちゃーりー

家庭用として長く使う一本を選ぶなら、次の3つの基準をチェックしてみてね

刃の厚み(用途)

背厚3.0mmの杉本が薄口、2.5mmの正広が中厚型という分類の逆転を示す図解

中華包丁選びで最も失敗しやすいのが「厚み」です。ただし、失敗の原因はたいてい背厚(刃の背の厚さ)の数字を信じたことにあります。

実例を出します。今回おすすめする3本のうち、杉本刃物の6号は背厚3.0mm。正広のTS-201は背厚2.5mmです。

数字だけ見れば、正広のほうが薄い。ところが、メーカーの呼び方は逆なんですよ。

商品背厚メーカーの分類
杉本刃物 6号3.0mm薄口
正広 TS-2012.5mm中厚型

薄いほうが「中厚型」で、厚いほうが「薄口」。メーカーは、背厚の数字で名前を付けていません。

では何で決めているのか。「何を切る包丁か」です。

杉本6号の公式な用途は、前菜・肉・野菜など、柔らかいものを切ること。だから背厚が3.0mmあっても「薄口」に分類されます。

薄刃かどうかは、背厚では決まりません
決まるのは、次の2つです。

  • 刃先がどう研がれているか
  • 何を切るために作られたか

背厚は、あくまで目安のひとつです。

杉本6号が「重さで入れて、薄さで断つ」包丁と言われるのは、ここに理由があります。背厚3.0mmは、重さを刃に乗せるため。一方で刃先は極薄に研がれています。

かーべ
かーべ

じゃあ通販の商品ページを見比べても分からないってこと?

ちゃーりー
ちゃーりー

数字より「主な用途」の欄を見て。肉や野菜って書いてあれば薄刃だよ。骨って書いてあるものは、家庭では使わない

素材(手入れ)

毎日研ぐプロと違い、家庭では「サビにくさ」が使い続けるカギになります。

ステンレス

サビに強く、手入れが楽。最近は切れ味の鋭いモデルもあり、家庭用には最適です。

ハガネ(鋼)

切れ味は抜群ですが、水分が残るとすぐサビます。道具を育てる楽しみを味わいたい方におすすめです。

ひとつだけ、注意点があります。

ステンレスも「絶対にサビない」わけではありません。塩分や酸の強い食材を切ったあと、濡れたまま放置すればサビます。研晴の説明書にも、ステンレス鋼でも錆が発生する可能性があると明記されています。

使ったら洗って、拭いて、乾かす。素材が何であれ、ここは変わりません。

サイズと重さ(扱いやすさ)

家庭用は300g台が基準、切る量が増えたら400g台という重量の目安を示す図解

中華包丁は自重を利用して切るため、自分の作業量に合った重さを選ぶと疲れにくいです。

僕は現場で466gを毎日握っていました。でも、それは大量の仕込みがあったからです。家庭で同じ重さを勧めるつもりはありません。

300g台|家庭の台所の基準

手首に負担が少なく、落とす感覚を覚えるのにちょうどいい重さです。毎日の野菜や肉なら、これで足ります。

400g台|切る量が増えたら

落とすだけで切れる感覚が手に馴染んでくると、重さがそのまま武器になります。

300g台は「軽くて楽だから」選ぶのではありません。重さの使い方を、手が覚えるための重さです。

ここで落とす感覚が身につけば、300g台のまま一生使えます。もっと切る量が増えたときに、初めて400g台が視野に入ってくる。順番はそれで十分です。

刃渡りは、20cm前後が家庭用の基準です。ご自宅のまな板の幅に合わせて選んでください。

まな板が小さめなら、16〜17cm台のコンパクトなモデルも十分に使えます。刃渡りが長いほど偉い、という話ではありません。

ちゃーりー
ちゃーりー

迷ったら、300g台・刃渡り20cm前後の薄刃。ここから始めれば、まず外さないよ

「そもそも家庭に中華包丁って必要?」「どうやって収納すればいいの?」と迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。メリットとデメリットをプロの視点で解説しています。

中華包丁はいらない?メリット・デメリット・使い方・収納術を解説

一目でわかる|おすすめ3選スペック比較

中華包丁は見た目が似ていても、重さと刃渡りで使い心地がまったく変わります。まずは、これから紹介する3本を一覧で見てください。

特徴杉本 中華包丁 6号 薄口刃正広 中華包丁 TS-201関孫六 匠創 中華包丁 165mm
主な材質白紙2号(炭素鋼割込)ステンレス(MBS-26)ハイカーボンステンレス(モリブデンバナジウム鋼)
刃渡り220mm175mm165mm
重量約430g約330g約220g
背厚(刃厚)3.0mm2.5mm2.0mm
メーカーの表記薄口中厚型表記なし
サビやすさサビやすいサビにくいサビにくい
こんな作業に重さで切る世界の入口300g台のど真ん中少量・簡単な作業の相棒
※杉本6号の重量について
メーカー系の卸・専門店では430gと表記されています。一方、一部の販売ページでは420gと記載されることもあります。ここではメーカー系の表記に合わせ、430gとしました。

ここで、もう一度「メーカーの分類」の行を見てください。

背厚3.0mmの杉本が「薄口」で、2.5mmの正広が「中厚型」。数字と呼び名が逆転しています。

そして貝印には、そもそも分類名がありません。薄口も中厚型も、業界共通のルールではないからです。各メーカーが、自社の商品に付けている呼び名にすぎません。

スペック表は、比べるための道具であって、決めるための道具ではありません。 数字が並んでいると正解が書いてあるように見えますが、そこに答えはないんですよ。

この表の読み方

  • 重量 … 3本の性格を分ける、いちばん大きな差
  • 刃渡り … ご自宅のまな板の幅と照らし合わせる
  • 背厚 … 目安として見る。ここだけで薄刃かどうかは決まらない
  • メーカーの表記 … 付けていないメーカーも多い。分類名は業界共通のルールではない
  • 材質 … 手入れにどこまで付き合えるかで選ぶ

参考までに、僕が現場で使っていた研晴6号は225mm・466g(実測)でした。表の中でいちばん重い杉本6号より、さらに36g重い一本です。

家庭の台所に、そこまでの重さは要りません。

ちゃーりー
ちゃーりー

切れ味で言えば、やっぱり杉本はいいんだよな

かーべ
かーべ

私は毎日ラクに使えるほうがいいかな

料理長
料理長

どっちも正解。切る量が違うんだから、選ぶ一本が違って当たり前だよ

本気で選んだ中華包丁おすすめ3選

ここからは、実際におすすめする3本を紹介します。

選び方は、前のスペック表のとおりです。どれが上位で、どれが入門用、という順位ではありません。あなたが台所でどれだけ切るかで、ちょうどいい一本が変わります。

僕が現場で握っていた研晴もMACも、今は手に入りにくい一本です。だからここでは、自分の選ぶ基準に照らして、いま普通に買える3本を選びました。

ちゃーりー
ちゃーりー

どれもちゃんと理由があって選んでる。値段や有名さじゃなく、「何を切る人に向くか」で3本に絞ったよ

杉本刃物|中華包丁 6号(薄刃)

築地の老舗・杉本刃物は、日本の料理人の間で「中華包丁といえば杉本」と語られることの多い名門ブランドです。

鋼ならではの切れ味と澄んだ音。一生かけて手に馴染ませる一本。
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料理長
料理長

杉本には多くの番号があるけど、家庭での野菜や肉切りには、扱いやすい「6号(薄刃)」がおすすめ

この記事で、杉本6号を重さで切る世界の入口と位置づけています。今回の3本の中では、いちばん重い一本です。

メーカー公式も「薄口」と明記しています
杉本刃物の公式サイトは、6号を「野菜・前菜用の薄口」と説明しています。背厚3.0mmでも、分類は薄口。数字ではなく用途で名前が付く、いい例です。
あわせて公式には、鋼の純度が高いためサビること、冷凍品や骨など硬いものを切ると刃コボレや割れの原因になることも明記されています。

ここがプロ推し

杉本が料理人に支持される理由は、切れ味だけではありません。
まな板を叩くときに響く澄んだ「音」が、調理のリズムを心地よくしてくれます。研ぎを重ねるほど、自分の切り方のクセに馴染んでいく。使い込むうちに、手の延長のように扱える一本へ育ちます。

僕がいた厨房でも、先輩や上司は杉本を使っていました。僕自身が毎日握っていたのは研晴の6号です。杉本を所有したことはありません。

ただ、友達が杉本の6号を持っていて、使わせてもらったことがあります。ある程度まとまった量を、実際に切りました。

いちばん覚えているのは、刃がまな板に当たったときの、音と感触の違いです。

杉本は、芯のある澄んだ音がしました。ステンレスの包丁が「コッ」と当たるのに対して、杉本はキンと軽く手に返ってくる。鋼ならではの気持ちよさが、はっきりありました。

ちゃーりー
ちゃーりー

毎日育ててきたわけじゃないから「一生の相棒」とまでは言えない。でも、握って切った感触は本物。そこは正直に分けて話すね

こんな人におすすめです。

  • 「これだ」という一本を、20年、30年と育て上げたい方
  • 鋼ならではの切れ味と、澄んだ音を自宅で味わいたい方
  • 道具の手入れも含めて、料理の時間を楽しめる方

注意点は、鋼(はがね)製ゆえのサビです。

鋼製のためサビます。使ったらすぐ洗い、水分をしっかり拭き取ってください。
もしサビが出ても、軽いうちならキッチン用スポンジの硬い面(緑の不織布)で優しくこすれば落とせます。拭いて乾かす習慣がつけば、それも愛着に変わっていきます。

杉本は一生モノですが、いざ買うとなると「6号か7号か」で迷う方が多いです。プロ視点での違いは、こちらで詳しく解説しています。

一生モノの杉本。6号・7号の決定的な違いとは?家庭での使いやすさをプロ視点で徹底比較

鋼を長く使うなら、研ぎも避けて通れません。とはいえ中華包丁は刃が直線に近いぶん、実は三徳より研ぎやすいんですよ。

プロが教える中華包丁の研ぎ方!初心者でも失敗しない正しい手順を徹底解説

正広|ステンレス 中華包丁 TS-201

「切れ味は妥協したくない。でも、サビの手入れに追われるのは嫌だ」

そんな方に向くのが、正広のステンレスモデルTS-201です。

300g台のど真ん中。サビに強く、毎日ガシガシ使える万能ステンレス。
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この記事で、正広を300g台のど真ん中と位置づけています。重量330g・刃渡り175mm。3本の中で、いちばんバランスの取れた一本です。

ここがプロ推し

最大の強みは、高純度ステンレス鋼(MBS-26)を使っていることです。
サビに強く、家庭のキッチンで気兼ねなく毎日使えます。鋼のような手入れの気づかいが要りません。使ったら洗って拭く、それだけで長く付き合えます。

ここで、背厚の話を思い出してください。

正広の背厚は2.5mm。杉本6号の3.0mmより薄い。なのに、メーカーの表記は「中厚型」です。

ちゃーりー
ちゃーりー

数字は杉本より薄いのに「中厚型」。名前は背厚じゃなく、想定する使い方で付いてる。この一本が、その証拠なんだよ

ただ、正広について正直に言っておきます。僕はこのモデルを、現場で使ったことはありません。厨房で見かけたことはありますが、それ以上のことは語れません。

だからここでは、メーカーの信頼性と、スペックから読み取れることをお伝えします。正広は、業務用から家庭用まで幅広く刃物を手がける、実績のあるメーカーです。

  • 「中華包丁はサビやすそう」と不安で一歩踏み出せない方
  • 共働きや子育てで、調理後の片付けをパッと済ませたい方
  • 三徳包丁からのステップアップで、扱いやすさと実用性を重視する方

注意点は、ステンレスでも「絶対にサビない」わけではないことです。

ステンレス=無敵ではありません。塩分や汚れが付いたまま放置すると「もらいサビ」が出ることがあります。使い終わったら中性洗剤で洗い、水気を拭き取って乾かす。この基本だけは、鋼と同じです。

貝印|関孫六 中華包丁(オールステンレス)

日本を代表する刃物メーカー・貝印が手がける、すっきりしたデザインの中華包丁です。
「重い・サビる・場所を取る」という中華包丁のイメージを、いい意味で裏切る一本です。

わずか220g。三徳包丁の感覚で握れる、少量調理の相棒。
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この記事で、貝印を少量・簡単な作業の相棒と位置づけています。重量220g・刃渡り165mm。3本の中で、いちばん軽く小回りのきく一本です。

ここがプロ推し

最大の特徴は、刃からハンドルまで継ぎ目のないオールステンレス一体成型です。
木の柄と違って、継ぎ目に汚れがたまりません。熱湯消毒も食洗機もOK。とにかく清潔に保ちやすいのが強みです。

ここで、面白い事実をひとつ。

僕が自宅で使っているMACの中華包丁は、刃渡り205mmもあるのに、218g(実測)でした。

自宅で使っているMac。フルサイズ205mmで218gと軽く、軽さのつくり方の違いを示す一本
自宅で使っていたMac(達之作 CCF-80)。205mmで218g

この貝印は165mm・220g。ほぼ同じ重さなのに、軽さのつくり方が正反対なんです。

同じ「軽い」でも、道の作り方が違う

  • MAC … フルサイズ(205mm)のまま、刃を薄くして軽くした
  • 貝印 … 刃を小さく(165mm)して軽くした

どちらも約220g。でも、握った時の印象はまるで違います。

ちゃーりー
ちゃーりー

「軽い=小さい」だと思われがちだけど、そうじゃない。フルサイズのまま軽くする道もある。ここが中華包丁選びの奥深いところなんだよ

こんな人におすすめです。

  • 「中華包丁は重すぎて扱いきれない」と感じている方
  • 収納スペースが限られていて、コンパクトな一本を探している方
  • 食洗機対応など、手入れの手軽さを最優先したい方

注意点は、軽さゆえの2つです。

220gと軽いぶん、中華包丁ならではの「自重でストンと落ちる」感覚は控えめです。刃渡り165mmもコンパクトなので、大きなキャベツを一気に半分に割る作業では、やや物足りなさを感じるかもしれません。少量・普段使いに向いた一本、と割り切るのがおすすめです。

まとめ|中華包丁の「最強」は、あなたの作業量で決まる

中華包丁の最強は作業量で決まるという結論を、3本の用途とともにまとめた図解

ここまで、元中華料理人の視点で中華包丁の選び方を解説してきました。

最後に、いちばん大事なことをもう一度。

この記事の結論

中華包丁の「最強」は、値段でもブランドでも刃渡りでも決まりません。あなたが毎日どれだけ切るか=作業量で決まります。

僕は現場で466gを毎日握っていました。でも、それは大量の仕込みがあったからです。切る量が変われば、ちょうどいい一本も変わります。上も下もありません。

最初は「重そう」「扱いが難しそう」と不安に感じるかもしれません。でも、一度あの「自重でストンと落ちる」感覚を知ると、もう普通の包丁には戻れなくなりますよ。

あなたの作業量に合う一本を、もう一度おさらいします。

重さで切りたい・道具を育てたい方

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ちゃーりー
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手をかけたぶんだけ応えてくれる。育てる楽しみがある一本だよ

サビを気にせず毎日使いたい方

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手入れに気をつかいたくない人に。いちばんバランスがいいよ

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ちゃーりー
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まずは軽い一本で中華包丁に慣れたい、って人にぴったりだね

料理長
料理長

どれを選んでも間違いじゃない。大事なのは、毎日握りたくなる一本かどうか。切る量が違えば、正解も違って当たり前なんだ

スペック表の数字を追いかけるより、まず「自分がどれだけ切るか」を考えてみてください。そこが決まれば、答えは自然と1本に絞られます。

一本が決まったら、その一本を活かす“まわりの道具”も見えてきます。

切る範囲を広げるなら
ホテル中華では、中華包丁とペティの2本で仕込みのすべてを回していました。

プロはこう選ぶ。ペティナイフの選び方とおすすめを現役調理師が徹底解説

切り心地の土台を整えるなら
重い中華包丁は、まな板が合っていないと刃当たりも手首の疲れも変わります。

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中華包丁が1本もない給食の現場では、僕は牛刀を毎日握っています。切り方は同じ押切りでした。

牛刀のおすすめを現役調理師が解説|給食現場で毎日使うプロのサイズ選び

■ 本格中華を極める3つのロードマップ

ここまで読んでいただきありがとうございます!
あなたの「もっと上達したい」に合わせて、3つの道を用意しました。

①【🎓理論】失敗しない理屈を学びたい

②【😋実践】プロの味を今すぐ再現したい

③【🔪道具】形から入って、料理の質を底上げする

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